プレス民主

 

2006.10
松戸市・流山市・野田市版 号外
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格差是正は「雇用の質」の改善から。
 「再チャレンジ」を売り物にした安倍政権 がスタートしました。小泉政権の弱者切り 捨て政策を継承する政権であることは明ら かです。
 私は、格差の是正へ向け、とりわけ「働き 方」に関する見直しが重要だと思います。 バブルが崩壊し、世の中が不景気になると 同時に、各企業は正社員を減らす一方、パー トやアルバイト、派遣など給料が安くクビ を切りやすい「非正規社員」を増やして対 応してきました。

派遣法の改悪が流れを加速
 1990年には雇用者の80%が正規社 員でしたが、いまや67%に減少、非正規社 員は800万人から1600万人へと倍増 しました。そのうち派遣社員は2000年 の33万人が、いま4倍の120万人に達 しています。こうした「非正規社員化」の流 れが今日の格差拡大につながっているのです。
 この流れを加速させたのが、2003年 の労働者派遣法の改正です。派遣を増やし やすいように規制緩和する内容で、とくに これまで禁止されていた製造業への派遣を 認め、来年3月からは派遣期間が1年から 3年以内に拡大されます。
 民主党は、派遣労働者の待遇改善につな がらず、不安定雇用を増やすものだとして 反対しましたが、与党の賛成多数で成立し ました。また、製造業の現場ではいまや実 態は派遣労働なのに請負労働と偽り会社の 使用者責任を逃れようとする「偽装請負」が 横行するようにまでなっています。厚生労 働省が今年行った調査では、派遣社員の平 均賃金月額は20万6000円(正社員の 平均は約33万円)と低く、6割の人には賞 与・一時金もありません。
 当時、コスト削減に必死の企業からの要 請を受け入れて法改正したのでしょうが、 こうした「非正社員化を促進して格差を拡 大させる政策」を見直すべきではないでし ょうか。民主党の小沢代表も、雇用法制は あくまで長期安定雇用を基本とし、「非正 規雇用から正規雇用への転換を推進する」、 「同一労働=同一賃金の原則を確立する」、 などと表明しています。小沢代表の提言を ベースに議論を深め、雇用の側面から格差 の是正に取り組みます。


正社員の残業代もカット?

 政府は来年の通常国会にホワイトカラー の残薬代をとりあげる法案(割増賃金の適 用除外)を提案する予定ですが、サービス残 業を強いられる正社員か、不安定雇用の非 正規社員かの二者択一を迫るひどい内容です。 これが安部政権の掲げる「美しい国」なので しょうか。雇用情勢は若干上向いていますが、 大事なことは「雇用の質」を改善することな のです。

孤独死ゼロへ、常盤平団地をモデル事業に。
 一人暮らしのお年寄りが誰にも気づかれずに死を迎え、そのまま放置される「孤独死」が 相次いだ松戸市の常盤平団地では、自治会が中心になり孤独死ゼロ運動に取り組んでいます。 全国でも都市部を中心に孤独死が相次ぎ、もはや常盤平だけの問題ではなくなっています。
 常盤平団地自治会は八月には、厚生労働省に、「地域で住民相互に支え合えることがで きる環境づくり、総合的なケアの確立と支援について推進していただきたい」などと陳情し ましたが、こうした情勢を受けて厚生労働省は来年度予算の概算要求に1億7000万円 を盛り込み、国としてこの問題に取り組んでいくことになりました。
 厚生労働省では「独居老人だけでなく、地域から孤立した老夫婦なども含める」として「孤 立死」防止推進事業と呼んでいます。予算の概算要求ですから、このまま認められるかどう かまだ分かりませんが、実現すれば常盤平の取り組みが一歩実を結ぶこととなりそうです。
 事業の内容は@孤立死ゼロ・推進会議の設置、A孤立死ゼロ・モデル事業の推進―で、モデ ル事業では、連絡相談窓口の設置、緊急情報体制の整備、孤立死の事例収集・要因分析、地域支 援ネットワークの整備などを想定、経費の半分を国が出すことを考えています。太田かずみはこの 取組みを支援し、「とりわけ孤立死に関わる充実した調査をしてほしい」と同省に要請しています。

バックナンバー
           
発行月 タイトル PDF 内容
2008年2月 ガソリン税 ガソリン税の一般財源化・暫定税率撤廃へ全力を尽くす
2007年9月 逆転国会始まる   参院選民主大勝利を受け、臨時国会の焦点と対応
2007年6月 消えた年金   民主党の年金救済策とは?
2007年5月 若者の就労支援   フリーター・ニートを支援し、「格差是正」を目指す
2007年3月 まずは消費喚起を   「格差是正」vs「上げ潮路線」どちらが有効な経済対策か
2007年2月 レジ袋有料化   身近でできる地球温暖化防止対策
2007年1月 教育格差縮小へ   国の根幹は人にあり、もっと教育に予算を
2006年12月 湯沸かし器事故   縦割り排し、消費者安全行政の確立を
2006年11月 いじめ問題初質問   子どもたちの声を政治に届けたい
2006年10月 雇用の質の改善を 表+裏 働き方を見直し、「格差是正」を図る
2006年9月 小泉政治の負の遺産 表+裏 小泉政治を検証し、今必要な政策とは
2006年7月 国会活動スタート 表+裏 「負け組ゼロ」の社会へ、具体的な政策を提起していきます


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